本麻の蚊帳で、夏を心地よく。 ~自然素材がくれる、やさしい暮らしのかたち~

蚊帳の使い方

湿気と虫に悩まされる日本の夏。
けれど、そんな季節こそ「心地よく整った暮らし」に憧れます。

今回は、涼やかで、どこか懐かしく、そしてちょっと特別な素材

本麻(ほんあさ)を使った蚊帳をご紹介します。


本麻ってどんな素材?

「本麻」とは、日本で古くから愛されてきた苧麻(ちょま)100%の天然素材
その魅力はなんといっても、風通しのよさ、吸湿性、そして上品な光の透け感です。

肌にふれたときの、あのサラリとした感触。汗ばむ夜でも快適に眠れる理由がそこにあります。


でも実は、「洗えない」って知ってましたか?

天然の本麻の蚊帳生地は、水にぬれると目を固めてあるでんぷん糊が取れてしまい繊維が縮んだり、目が崩れたり、風合いが損なわれることがあります。
そのため、本麻の蚊帳は基本的に洗濯ができません。

麻や綿の蚊帳は洗わないでください!なぜなら……(実験してみました)
夏の終わり、こんなお電話をいただくことがあります。タナカさんで麻の蚊帳を購入した者です蚊帳のおかげでひと夏安眠できましたよかったです片づける前に蚊帳を洗いたいんですがどうやって洗ったらいいですか天然繊維の蚊帳は洗わないでください洗わずに陰干...

けれどそれは、「弱い」という意味ではなく――
昔ながらの手仕事で丁寧に織られた布を、自然とともに暮らす感覚で扱うということ。


洗えない素材との暮らしは不便?

いいえ。実はそんなことありません。

本麻は、以下のような自然の抗菌性と機能性を持っています。

  • 吸湿・速乾性に優れているためカビや臭いがつきにくい

  • 風通しがよく、こもった湿気を逃がしてくれる

  • ホコリもたまりにくく、日陰干しだけで清潔を保ちやすい

💡 日々のお手入れは、「やさしくはたく」「ときどき陰干し」。それだけで十分なんです。


本麻の蚊帳で、こんな暮らし

夏の寝室を、まるで森の中のように

風が通り抜ける夜、天井からふわりと吊られた本麻の蚊帳。
まるで森の葉陰のように、やさしく自分を包んでくれる。

外の虫はしっかりブロックしてくれるのに、閉塞感がなく涼しい
自然素材ならではの透け感が、圧迫感を与えずインテリアとも調和します。

「洗えない」ことを意識することで、布に触れる所作までもが丁寧になっていく、そんな感覚が、心地よさに変わっていきます。


キッチンやアウトドアにも

  • 食卓カバーとして使えば、虫を防ぎつつナチュラルで涼しげな演出に。

  • 窓辺の目隠しや日よけとしてもぴったり。

  • 軽く折りたたんで持ち出せば、アウトドアの即席テントにも。

使ったあとは「干して風を通す」。これが本麻との上手な付き合い方です。


本麻を選ぶ理由

  • 合成繊維では感じられない、心地よさと雰囲気

  • 時間がたつほど、くたっと馴染む風合い

  • 「洗えない」ことが、丁寧な暮らしへのスイッチになる

暮らしに、ほんの少し「間」をつくってくれる本麻の蚊帳は、
忙しい日常の中に“余白”を与えてくれる存在なのです。


最後に:洗えないからこそ、美しく使う

ものを「洗う」ことで安心する習慣に慣れている私たち。
でも、自然とともに生きてきた昔の人は、「風に干す」「湿気を逃がす」といった知恵で、麻を大切に使ってきました。

本麻の蚊帳を使うということは、「便利さ」よりも、「心地よさ」や「本物」を選ぶこと。


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