夏の夜。
窓を開けて涼しい風を感じながら、ひと息ついていたときのこと。
ぷ〜ん、と耳元で小さな音がする。すぐに手を振るけど、逃げられる。ああ、また蚊が入ってしまった。
それでも、「最近あんまり刺されないな」と思いながら、夜を過ごす──。
でも、本当に刺されていないのでしょうか?
もしかしたら、気づかないうちに蚊に刺されているかもしれません。
そしてその事実が、あなたの体と健康にとって、意外な意味を持っているとしたら?
今回は、「蚊に刺されるとなぜかゆいのか」、そして「刺され続けるとアレルギー反応がなくなる」という不思議な現象、さらに「反応が出ないからこその落とし穴」について、じっくりお話ししていきます。
なぜ蚊に刺されるとかゆくなるの?
子どもの頃、蚊に刺されて真っ赤に腫れ上がったことはありませんか?
刺された場所をつい掻いてしまい、さらにひどくなって怒られた…なんて思い出もあるかもしれません。
あの「かゆみ」や「赤み」は、実は体のアレルギー反応なんです。
蚊は血を吸うとき、唾液を私たちの皮膚に注入しています。この唾液には、血液が固まるのを防ぐ成分が含まれていて、それに体が過剰に反応してしまうのです。
人間の免疫システムは、「これは異物だ!」と判断すると、ヒスタミンという物質を出して、炎症を起こし、体を守ろうとします。これがかゆみや赤み、腫れの正体です。

かゆくて眠れないと困るよね
人によって反応が違うのはなぜ?
蚊に刺されたとき、かゆみや赤みを引き起こすのは、蚊の唾液に対する体のアレルギー反応です。
蚊は血を吸うときに唾液を注入し、それに対して免疫システムが「異物が入ったぞ!」と反応することで、炎症やかゆみが生じます。
でも、人によってその反応の強さはさまざま。
大きく腫れてしまう人もいれば、まったく何も起こらない人もいます。
「免疫が慣れる」という不思議な現象
蚊に刺されてかゆいのは「自分の体がちゃんと反応している証拠」。
でも、その反応が…なくなってしまうこともあるのです。
実は、蚊に刺されても何も感じない人の中には、体が蚊に“慣れてしまっている”という場合があります。
これは「免疫寛容(めんえきかんよう)」と呼ばれ、何度も刺されることで、体が蚊の唾液を“敵”と認識しなくなる状態のこと。
まるで、「もう何度も来るあの蚊か…まぁ、今回はスルーしておこう」と、体が諦めてしまったかのよう。
子どもは初めて刺されると遅れて腫れたり、強く反応することが多いですが、刺される回数が増えるにつれて、反応が変わっていくのです。
あなたがもし「最近かゆくない」と感じているなら、それは免疫が蚊に“飽きた”のかもしれません。
でも、それは「大丈夫」という意味ではない
反応がない=体が強い、ということではありません。
むしろ、「かゆくない=気づかない」という状態は、感染症のリスクを見逃してしまう可能性があります。
蚊は、デング熱やジカウイルス、日本脳炎など、深刻な病気のウイルスを媒介する存在です。
かゆみが出れば「刺された!」と気づいて薬を塗ったり対策ができますが、反応がなければ──そのまま何日も放置してしまうかもしれません。
気づかぬうちに蚊に刺され、ウイルスに感染していた──というのは、意外とあり得る話なのです。
反応が出にくくなる“体の変化”とは?
蚊に刺されてもかゆくならない人には、いくつかの背景があります。
- 幼少期から蚊に多く刺されてきた → 免疫が慣れている
- 加齢により免疫反応が鈍っている → 高齢者に多い
- もともとアレルギー体質ではない → 遺伝的に反応が出にくい
- 免疫抑制薬などを服用している → 薬による免疫低下
特に高齢者の方では「昔は腫れたのに、今は何ともない」と感じる人も多くいます。これは免疫力の低下によるものかもしれません。

蚊の虫刺されあとがひどくならなくて
よかったぁと思ってたけど、単なる加齢……?
蚊から身を守るためにできること
大切なのは、アレルギー反応があってもなくても、“蚊に刺されない”こと。
- 日中でも薄手の長袖・長ズボンを活用する
- 蚊取り線香や虫除けスプレーを適切に使う
- 寝るときは蚊帳(かや)や網戸で物理的に防ぐ
- 家のまわりの水たまりや植木鉢の受け皿をチェックして、ボウフラの発生を防ぐ
そして何より、「かゆみがない=大丈夫」ではないという意識を持つことが、一番の防御です。
蚊を“感じない”人ほど、用心深く
だからこそ、「蚊に刺されてもかゆくない」という人は、むしろ蚊に敏感になるべきです。
反応がないから気づかない → 刺されたまま放置する → ウイルスが体に入る可能性がある。
この負の連鎖を防ぐには、反応が出る・出ないにかかわらず、「蚊に刺されない努力」を続けることが大切です。

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おわりに:かゆみは、体の声
かゆみというのは、ある意味で「体が危険を知らせてくれているサイン」。
それがなくなるということは──もしかすると、体のセンサーが鈍くなってきているのかもしれません。
「刺されたのに、かゆくない」
「反応が出ないから安心」
そんなときこそ、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
この夏も、蚊の音に耳をすませながら、自分の体の声にも耳を傾けてみましょう。

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