簡単DIY!自宅で作る手作り蚊帳のコツとポイント

糸と蚊帳生地

蚊帳がほしい、でも自分の部屋に合うものが見つからない……。

そんなときは自分で作るのも一つの方法です。

ハンドメイドで蚊帳を作るにはどうしたらいいのか、タナカの蚊帳職人さん達に聞いてみました。

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ジャストサイズの自分だけの蚊帳を作ろう!

蚊帳は、夏の暑い季節には欠かせないアイテムですが、市販のものではサイズやデザインが合わないことがあります。
自分好みの布で、自分の欲しいサイズの蚊帳を作ってみましょう。

そもそも蚊帳はハンドメイド(手作り・自作)できるのか

タナカ株式会社(蚊帳通販.com)では福井の自社工場で蚊帳を作っています。
工業用ミシンを使った職人さんの手作業です。

では職人さんに素人でも蚊帳は作れるのか聞いてみました。

ぶたちゃん
ぶたちゃん

蚊帳って自宅で作れるんですか

作れますよ

ぶたちゃん
ぶたちゃん

自宅だと工業用ミシンじゃない家庭用のミシンですけど

家庭用のミシンでもできると思います

スピードとかミシンの使い勝手は違うけど大丈夫

ぶたちゃん
ぶたちゃん

あとは手縫いとか?

手縫いは時間がかかるのでミシンのほうがいい

手縫いだとなかなか終わらない

というわけで、普通のミシンでも蚊帳をハンドメイドできます。
手縫いは時間がかかるからおすすめはしないそうです。
逆にいえば時間と根性があれば針と糸での手縫いでも立派に蚊帳は作れます。

ハンドメイド蚊帳の道具と材料

蚊帳もいろんな種類がありますが、大蚊帳(昔から使われている部屋に吊るす蚊帳)の作り方をご紹介します。

大蚊帳は直方体で直線的にできているから

洋服に比べるととっても縫いやすいはず

まずは、必要な道具と材料を揃えましょう。

【道具】

・ミシン
・計測用具(メジャーなど)、筆記用具
・チャコペン、ハサミなど

【材料】

・蚊帳の生地(蚊帳生地がなければ、カーテンなどのレースで代用)
・ミシン糸
・補強用の布
・蚊帳を吊るす紐(手芸用アイテープなど)
・蚊帳を壁にかけるフック(釘、ネジ、額受け金具など)

このほか、必要に応じてマジックテープ、おもり、ファスナーなどを用意してください。

蚊帳生地について

蚊帳生地は、麻や綿の天然素材のものや、ナイロンやポリエステルの化学繊維のものがあります。

天然素材の蚊帳(麻・綿など)

天然素材の蚊帳生地は洗濯に不向きです。
また、ナイロン等に比べて重さもあります。
しかし独特のシャリ感と落ち着いた雰囲気があります。

綿や麻は湿気を吸うからちょっとだけ涼しく感じるかも……?

湿度調整に向いているのも天然素材の蚊帳の特徴です。

化学繊維の蚊帳(ナイロン・ポリエステル)

化学繊維の蚊帳生地は、手洗いができるので清潔に保てます。
また、天然素材に比べて軽いので、吊り外しなどの取り扱いが楽です。

蚊帳生地が手に入らないとき、カーテン用のレース生地で代用することもできます。
目の大きさ(粗さ)や色などを確認して好みのものを探しましょう。

蚊帳を吊るす紐について

蚊帳を吊るす紐は丈夫であればなんでも構いません。

ただし、まるい筒状の紐よりは平たい紐(手芸用のアイテープなど)のほうがミシンで縫いやすいのでおすすめです。

蚊帳生地に紐を縫いつけるときは、紐の下に補強用の布を当てるようにしてください。紐の部分に蚊帳の重さがかかり、その部分だけ蚊帳生地が傷んだりするためです。

蚊帳の作成手順

では実際に大蚊帳を作っていきましょう。

蚊帳のサイズの計測

最初にベッドや部屋の大きさを測り、自分が作りたい蚊帳の形や大きさを考えます。

ふとんやベッドの端よりやや離して吊るすため寝具より20センチほど大きめにすることと、底から虫が入ってこないよう床から20センチくらい余るように作るのがポイントです。

参考までに、タナカ株式会社(蚊帳通販.com)の蚊帳のサイズは以下のとおりです。

【1人用(広々サイズ)】

幅=250cm
奥行=200cm
高さ=190cm
【大人2人用】

幅=300cm
奥行=250cm
高さ=190cm
測定が終わったら、生地をカットします。
カットする際には、縫い代部分を加算することを忘れずに。

蚊帳の入口について

蚊帳の入口のかたちも考えましょう。

蚊帳の入口

蚊帳の入口は3つの方法があります。
①入口なし(周囲の下方のスソをめくって入る)
②掛け合わせにする
③ファスナーやマジックテープ(面ファスナー)で閉じる

入口なしのタイプ

タナカ株式会社(蚊帳通販.com)で作っている大蚊帳は、伝統的な「入口なし」の下方をめくって入るタイプです。
『となりのトトロ』でサツキやメイが入っていた蚊帳も入口なしで、蚊帳の裾をそっとめくって入ります。

掛け合わせタイプ

立ったまま蚊帳に入りたいなら掛け合わせタイプがおすすめです。

掛け合わせにする場合は入口の蚊帳生地が重なる部分をどのくらいの幅にするか決めましょう。50センチ以上がおすすめです。
合わせ部分が少ないと蚊や小さな虫が入りやすいので注意です。

ファスナーなど

ぜったいに虫を入らせたくないときは、蚊帳に底を付けてファスナーやマジックテープで閉じるという方法があります。

タナカ株式会社では、底から入るムカデをシャットアウトするための「ムカデ蚊帳」という底付きの蚊帳を作っています。
横の部分と底の部分に「L字形」でファスナーをつけ、ファスナー部分から出入りします。

暗い場所でもファスナーの持ち手が見えやすいように、反射材やきれいなリボンをつけておくとわかりやすいですよ。

また、上下前後左右の6面すべてが閉じられるので、あらかじめ電気コードを通せるようにしておくと便利です
タナカ株式会社では底面に電気コードを通せる穴を作ってあり、マジックテープで閉じています。
底面に電気コード用の穴を作るのが難しい場合は、ファスナーの位置を工夫しましょう。ファスナーの端から電気コードを通します。

ベランダやポーチなど屋外で蚊帳を使うときは、風でめくれないようにマジックテープをつけておいたり、裾(スソ)におもりを仕込んでおくといいですよ。

生地の裁断(カット)

蚊帳の裁断・カット

では実際に蚊帳を手作りしていきましょう。
最もスタンダードで作りやすい、入口なしの大蚊帳を例にして作り方を紹介しますね。

蚊帳は天井部分とタレの部分に分かれます。
天井部分とタレになる蚊帳生地をカットします。

天井部分と周囲の4面を覆う部分の生地が必要です。

天井部分の大きさが蚊帳の床面の広さとなります。

生地を裁断する際は縫い代部分の加算を忘れずに!

タレの長さは天井部分の全周と縫い代を合わせた長さになります。(ⓐ2つとⓑ2つを合計した長さ)
蚊帳の前後左右の4面分が1枚になります。

そのほかに、吊り紐を縫いつける箇所の補強用の布も必要です。
大きさや色は、蚊帳本体と合わせたときのデザイン性で決めるといいでしょう。

蚊帳を吊るす紐の本数は蚊帳の大きさで決めてください。
タナカでは2m×1.5mの蚊帳(3畳用)では4本、2.5m×2mの蚊帳(4.5畳用)は6本、4m×3mの蚊帳(10畳用)は8本の吊り紐をつけています。

蚊帳の縫製

生地を裁断したら、縫い合わせる作業に入ります。
手縫いでもできますが、蚊帳は大きくて大変なのでミシンで作業することをおすすめします。

蚊帳はほとんど直線縫いでできるから

洋服ほど難しくないわよ

①最初に蚊帳生地の裾(スソ)は三つ巻きにして縫っておきます。

蚊帳生地の裾を三つ巻きにして縫う

蚊帳生地の端を三つ巻きにするのは蚊帳生地がほつれやすいためで、あらかじめほつれにくい処理がされている場合は不要です。

②次にタレの端同士を合わせて三つ巻きにして縫います。(©の部分)
タレがつながって筒状になりました。

③天井の紐をつける部分に、補強用の布を縫いつけます。

蚊帳を吊るしたときに生地が傷んだり紐が抜けて外れたりしないようにするためです。

④天井部分をタレと縫い合わせれば完成です。
その際に蚊帳を吊るすヒモも一緒に縫います。
縫い合わせる際、三つ巻きにして生地の端がほつれないようにします。

蚊帳を吊るす紐は、平らなもの(手芸用アイテープなど)が扱いやすいです。
まるい筒状の紐を使う場合は、針が折れないようゆっくりとミシンを進めてください。

蚊帳の設置

縫製が終わったら、蚊帳を取り付ける場所に合わせて、取り付け具を設置します。

鴨居や欄間がある和室なら、賞状や写真などをかける額受けが使いやすいです。
柱や壁部分にL字型のネジや釘、フックなどを利用してもいいでしょう。

ぶたちゃん
ぶたちゃん

和室じゃないとダメ?

洋室でも工夫すれば使えるよ

最近では洋室の石膏ボードにも使える金具も売られているので、ホームセンターなどで探してみてください。

もしくはスチール製のスタンドを立て、スタンドに大蚊帳を吊るす方法もあります。

蚊帳を設置するときは下から虫が入ってこないよう、蚊帳の裾を20センチほどたるませます。
蚊帳の高さは吊り手の長さで調整します。

上手く吊れたら安眠ライフが待ってるわよ

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