こわ~い、身近な病害虫・蚊やハエなどの虫よけ対策にはなにがあるか

病気やケガの原因となる危ない虫。
私たちの身近なところでも見ることがあります。
日本に住む病害虫の種類や、危険な虫の避け方をまとめました。

日本に生息する病害虫

日本に生息する一般的な病害虫を紹介します。

ゴキブリ

暖かくなってくるとよく家庭に出没しするゴキブリ。
逃げ足がはやいので捕まえるのに苦労しますよね!

一般的に日本の家庭に出没するのはクロゴキブリやチャバネゴキブリ、ヤマトゴキブリと言われています。

ゴキブリは夜行性のため夜に活発に動き回ります。
また、暖かい場所を好むので台所や浴室、排水溝や電気機器の裏側など温度が高く湿気のある場所に生息します。

特に食品がある場所や食器棚などに現れることが多く、接触することにより、病原体を持ち込む可能性があるため注意が必要です。

蚊(カ)

暖かくなると飛んでいる蚊。
刺されるとぷっくりと腫れてかゆいですよね。

かゆくて眠れない~~(*_*)

蚊は昆虫の一種で夜行性。人間の血を吸うことで生息するという習性を持っています。
人間の血を吸う事によって人間に様々な病気をもたらすことがあります。
有名なところでは、下のような病原体を媒介することがあります。

  • デング熱
  • マラリア
  • ジカ熱
  • 黄熱病
  • 日本脳炎

危ない病気も多いので、なるべく蚊に刺されないようにしましょう。

ムカデ

ムカデは多くの足をもつ節足動物の一種です。
蚊と同様に夜行性で枯れ葉の下などに生息しており、家の中に侵入してくる場合もあります。

特にムカデの動きが活発になる傾向があるのは春~秋と言われています。

夏、寝ている時にムカデに刺されるなどの話もよく聞きますよね。
ムカデは人間を刺すことがありますが自己防衛のため咬む場合がほとんどです。

ムカデに咬まれた場合には痛み、かゆみ、発熱の症状が出ることがあるので怖いですよね。
特にアシダカグモムカデは強い毒をもっており症状が強く出る場合があります。

蜂(ハチ)

蜂は日本全国に生息しており、特に夏から秋にかけて動きが活発になります。

中でも人間に被害を及ぼす場合のある蜂を紹介します。

スズメバチ

スズメバチは日本全国に生息しています。
特に夏から秋にかけて、巣を守るために攻撃的になることがあり人間を刺すこともあるので注意してくださいね。
刺された場合には、強い痛みや腫れ、発熱や吐き気などの症状が現れることがあります。

クロスズメバチ

日本の山岳地帯に生息しておりスズメバチよりも大型で攻撃的な性質を持っています。
刺された場合にはスズメバチよりも強い症状が出ることがあります。

アシナガバチ

スズメバチと同様に日本全国に生息しています。
普段は人間を襲うことはありませんが足に触れたりして刺激を与えると攻撃的になる場合があります。
刺された場合は強い痛みや腫れ、かゆみの症状が出ます。

刺されたら病院にどうぞ

ハエ

ハエはノミバエ科の仲間で蚊、アブ、クロアブなどが含まれます。

ハエは糞や腐った物、死んだ動物、食べ物の残り物、ゴミ、下水道に生息しています。
特に夏場になると食物が放置された場所などに大量に発生する場合があります。

ハエは人間に直接的な被害は与えませんが、食卓に現れたりしてブーンと音を立て飛び回るので不快な思いをすることも。

また、ハエは糞や死んだ動物から病原体を持込むことがあるため、注意が必要です。

ノミ

ノミは世界中に生息している外部寄生虫です。
主に、猫、犬、人間に寄生しており吸血しながら生きています。

ノミの成虫の好物は動物の血液。
一方、幼虫は成虫と違い血は吸わず人やペットの食べ残しやフケを食べます。

ノミに刺されると蚊よりも症状がしつこく赤い斑点ができ数日間は強い痒みに悩まされます。

また、人間が刺された場合には強いアレルギー反応がでる場合があるので注意が必要です。

主なノミをご紹介します。

ネコノミ

ネコノミは体長約1.5mm〜3.5mm。
主に猫の体に住み着いて吸血し寄生していますが、猫だけでなく犬や人へも吸血し寄生します。

イヌノミ

イヌノミは体長約2mm~4mmと、ネコノミよりやや大きいです。
また、ネコノミよりも行動範囲は狭いです。
見た目がネコノミと似ているため区別がつきにくいですがイヌノミのほうが頭の形は丸い形状になっています。

ヒトノミ

ヒトノミの大きさは体長約1.5mm~4mm。
人に寄生するノミとして扱われていますが、人間だけではなく鳥類や犬猫などの哺乳類などにも寄生しています。

読んでるだけでかゆくなってきたよ

いろんな危ない虫がいるのね

どうしたらいいんだろう?

病害虫対策について

怖い病害虫をご紹介してきましたが、どのように対策したらいいのでしょう?
イヤな虫たちを寄せ付けない方法や、駆除・退治する方法をお伝えします!

ゴキブリ

イヤな虫として1番に思い浮かぶのがやはりゴキブリでしょうか。ゴキブリは日本で最も一般的な害虫で、食べ物を汚染し、人間に悪臭を与えることがあります。

ゴキブリを防ぐ対策は以下を参考にしてください。

生活環境の清潔化

ゴキブリは、汚れた場所を好むため、生活環境の清潔化が重要です。
食器の洗浄やゴミ箱の管理、床やカーペットの掃除など、家の隅々まで定期的なそうじを行いましょう。

穴や隙間を塞ぐ

ゴキブリは、小さな隙間からも侵入してきます。ドアや窓の隙間、壁や床の穴などを塞いで、侵入を防止しましょう。

餌を与えない

ゴキブリの主な餌は食品や廃棄物です。
食べ物をきちんと保管し、食品を出しっぱなしにせず、食器やコンロの周りを掃除するなど、ゴキブリに餌を与えないようにしましょう。

ゴキブリ用の駆除剤を使用する

市販のゴキブリ用の駆除剤を使用することも有効な対策の一つです。
効果的な駆除剤を選び、使用方法に従って使用しましょう。

ゴキブリホイホイやゴキジェット、ブラックキャップだね

蚊(カ)

蚊も身近な害虫の中の一つで夏になると誰もが悩まされるのではないでしょうか。
蚊は、夏場に活発に活動する血液を吸う昆虫で、特に夜間によく活動します。

蚊は、その吸血の過程で人間や動物に病気を伝播することがあり、例えばマラリア、デング熱、ジカ熱、黄熱病などの病原体を媒介することが知られています。

蚊を防ぐ対策として次のようなものがありますよ。

蚊の繁殖場所を減らす

蚊は、水たまりや水溜まり、植物の水分などに卵を産みます。
産卵場所となる環境を減らすことが重要です。

排水溝の掃除や水たまりの排除、水槽や花瓶の水の交換など、水の管理に気を配りましょう。

長袖・長ズボンの着用

蚊に刺されないためには、肌を露出しない長袖や長ズボンの着用が有効です。
ストッキングだと生地の上から刺されます。

蚊は温度が高いものに反応し、引きつけられます。体温の高い人のほうが刺されやすいです。
また、蚊に汗かきの人のほうが匂いで蚊が寄ってきやすいです。
匂いで蚊をひきつけないためにも長袖の衣服は有効ですよ。

また、芳香剤の使用は、蚊を引き付けることがあるため、控えましょう。

蚊取り線香や虫除けスプレーの使用

蚊取り線香や虫除けスプレーなどの虫除けグッズを使用することも有効な方法です。市販の虫除けグッズを選び、使用方法に従って使用しましょう。

電撃式蚊取り器の使用

電撃式蚊取り器は、蚊が接触すると電気ショックを与えることで駆除するため、効果的な方法として知られています。適切な場所に設置し、使用することで、蚊の被害を軽減することができます。

蚊帳を使う

蚊帳には、天井から吊るすタイプのものや、ベッドに取り付けるタイプなど、さまざまな種類があります。
蚊取り線香や虫除けスプレーなどの蚊取りグッズを使わずに済むため、蚊取りグッズによる有害物質の影響を受けにくくなります。

煙や薬剤が苦手な人にもおすすめです。

ムカデ

ムカデは多くの脚を持ち、細長い体をしている節足動物の一種です。日本には、ヒメムカデ、オオムカデ、アメリカムカデなどが生息しています。

ムカデは、暗く湿度の高い場所に生息しています。
人間や動物を刺し、痛みや腫れ、かゆみなどの症状を引き起こすことがあります。

怖いわ~、ムカデに刺されると痛いのよね

また、ムカデは毒を持っているものが多いので要注意!
その毒によって、吐き気やめまい、呼吸困難、アナフィラキシーショックなどの症状が出ることもあるから怖いですよね。

ムカデ対策としては以下を参考にしてください。

清潔に保つ

ムカデは湿気のある場所に好んで生息するため、建物内外を清潔に保つことが重要です。
特に、台所や浴室、排水口周辺など湿気の多い場所を重点的に掃除しましょう。

虫除けスプレーを使用する

虫除けスプレーを使用することで、ムカデを寄せ付けなくすることができます。
部屋の中や出入り口などにスプレーをかけておくと効果的です。

蚊帳を使用する

蚊帳を使用することで、ムカデが入り込むのを防げます。
特に、寝室に底付きのムカデ対策用蚊帳を設置すれば、ムカデに刺されることを防ぐことができます。

網戸を設置する

窓やドアに網戸を設置してムカデの侵入防止ができます。
特に、夜間や朝晩の時間帯には窓やドアを開けることが多いため、網戸の設置が重要です。

専門業者に依頼する

自力で駆除が困難な場合や、ムカデが大量発生している場合には、専門業者に依頼するのがオススメです。
専門業者は、適切に害虫駆除をしてくれますよ。

ちょっとお金はかかるけど安全な方法ね

蜂(ハチ)

蜂には、さまざまな種類がいます。皆さんが知っている種類で有名なのが、スズメバチやミツバチでしょうか。

特にスズメバチは、日本に生息する大型の蜂で、木や地面に巣を作り、攻撃的な性格を持っています。
刺されると、非常に痛いだけでなく、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあり、とても怖い害虫です。

スズメバチには、ハチミツを集めるために活動するキイロスズメバチや、昆虫や小動物を狩るために活動するクロスズメバチなど、さまざまな種類がいます。

ミツバチは、花粉や蜜を集めるために活動し、その過程で受粉を促進する重要な役割を果たしており、ミツバチからは、はちみつやプロポリス、ローヤルゼリーなど、健康に良いとされる食品やサプリメントが作られています。よく耳にするサプリメントですね。
攻撃性は強くありませんが、刺されることもありますよ。

蜂から身を守る方法はどのようにしたらいいでしょうか?

巣を発見した場合は、直接近づかない

蜂の巣を発見した場合、蜂の巣の近くには近づかないようにしましょう。蜂は自分たちの巣を守るために攻撃的になることがあるので、危険です。

巣に駆除剤を使わない

蜂の巣に駆除剤を使うと蜂を不安定な状態にし、蜂が攻撃的になる可能性があります。また、駆除剤を散布することで、周辺の環境にも悪影響を与えることがあります。

しろうとが自分で駆除するのは危険よ

プロに駆除を依頼する

蜂の巣を駆除する際には、プロの駆除業者に依頼することをおすすめします。
駆除業者は、防護服を着用したうえで蜂の種類ごとに適切な方法で巣を駆除し、安全に処理することができます。

くれぐれも蜂の巣を自分で駆除しないようにしましょう。

蜂から身を守る

野外で蜂に刺されないようにするためには、明るい色の衣服や甘い匂いのするものを避けることが大切です。
また、素足や裸足で歩かないようにし、長袖・長ズボンを着用し、虫除けスプレーを使うのも効果的です。

外干しの洗濯物に隠れていることもあるので、洗濯物を取り入れる際には気をつけましょう。

蜂が近づいてきたら動かずにじっとする

蜂が近づいてきた場合、動かずにじっとしていることが大切です。急に動くことで、蜂を刺激して攻撃的になってしまうからです。

これから暖かくなると、自然の中で遊ぶ機会が増えると思います。万全の対策をしてレジャーを楽しみたいですね。

ハエ

ハエは、ムシ目ハエ科に属する昆虫で、世界中に約15,000種類以上存在します。一般的には、体長が5〜15mm程度で、翅を持っており、空を飛んでいます。

ハエは、ゴミ箱や排水溝、食べ物の残りカスなどに集まり、そこから菌や病原体を拾い、飛び散らすことで病気を拡散することも!

また、その場にいるだけで不快な気持ちになりますよね。
特に食事の際には厄介な存在となります。

環境に配慮した方法を選んで、快適な空間づくりをしましょう。

換気の確保

室内に空気が滞留すると、ハエが集まりやすくなります。
そのため、換気を十分に行い、室内の空気を入れ替えるようにしましょう。

餌を与えない

ハエは、食べ物や食べかすを好むため、食事をする際には、口元に飛来しないように注意することが大切です。
また、外で食事をする場合には、ハエが寄りつかない場所を選ぶか、食べ物を密閉容器に入れて持ち運びましょう。

また、テーブルの上に食事を長く出しておく場合は食卓カバーを使い、ハエが食べ物に触れないような工夫をするのもいいかもしれませんね。

ゴミ箱を定期的に清掃する

ハエはゴミ箱や食べ物の残りカスに集まる習性があります。
定期的にゴミ箱の清掃を行い、常にきれいな状態を保ちましょう。

特に夏場は気温が高いので、食べ物が悪くなりやすく、長時間放置しておくと、ゴミ箱の中からも腐ったにおい(腐敗臭)や発酵臭がしてきます。
ゴミを捨てる前に食べ物の残りカスや汁を取り除き、しっかりと袋を縛りましょう。

悪臭やハエを防ぐため、蓋つきのゴミ箱を使用するのもいいかもしれませんね。

香りを使う

ハエは特定の香りを嫌います。
例えば、ミントやレモングラスなどの香りは、ハエを遠ざける効果があります。
これらの香りのあるハーブやエッセンシャルオイルを使用して、部屋の中に香りを漂わせることで、ハエを寄せ付けないようにしましょう。

捕獲器を使用する

市販のハエ取り紙や、ハエが捕まるトラップなどを使用することで、ハエを捕獲することができます。

ただし、ハエ取り紙は捕まえたハエを処理する必要がありますので、処理方法に注意が必要です。

ノミ

ノミは、ノミ科に属する寄生虫で、哺乳動物や鳥類に寄生して血液を吸います。
犬やネコといった可愛いペットたちにも寄生していることがあるから注意!

ノミに刺されると、強いかゆみや痛み、炎症を引き起こします。
また、媒介する病気の感染の危険もあります。また、ノミは再発しやすいため、定期的な対策が必要となります。

ペットの対策

ノミはペットに寄生することが多いため、ペットの対策が大切です。

獣医師が処方するノミ駆除薬や、市販のノミ駆除薬を使ってペットの体内から駆除することができます。

また、ノミを寄せつけないために、ペットにはノミのつかない場所を用意し、こまめにペットの毛や寝床などを清潔に保ちましょう。
ノミ取りシャンプーやノミ防止の首輪など、ノミ対策グッズはペットショップにたくさんありますよ。

家庭内の対策

ノミは、ペットの周りやペットの寝床などから家庭内に侵入することがあります。

家庭内の対策としては、掃除機をかけたり、掃除を徹底することで、ノミの卵や幼虫を取り除けます。
また、ノミが潜んでいる可能性のある場所には殺虫剤を使用し、駆除することが有効です。

衣服や寝具の対策

外出先でノミに刺される場合があります。
ノミに刺されたときは、衣服や寝具を定期的に洗濯し、高温(50℃以上で、60℃以上、30分以上加熱)で乾燥させることで、ノミを取り除くことができます。

また、ノミが侵入しにくい素材の衣服を着用することも効果的です。

それでも部屋に虫がきたら

これまで見てきたように、いろんな虫対策の方法がありますよね。
それでもなかなか万全にはならないもの。

ひとつの方法としてオススメするのが

「蚊帳」

です。

家や庭などにいる害虫を完全に撃退することは難しいですが、自分の周囲を目の細かい蚊帳生地で覆ってしまえば虫は近寄れません。

蚊帳には、昔ながらの伝統的な大蚊帳(部屋の壁などから吊り下げるもの)だけでなく、ムカデ蚊帳という底付きの蚊帳、化学繊維を用いた屋外でも使える蚊帳などいろんな種類があります。

ムカデ蚊帳にはワンタッチ式のものもあるよ

みなさんのお悩みに合わせて選んでくださいね。