麻・綿・ナイロン・ポリエステル/蚊帳生地の素材別メリットとデメリット:どれを選ぶべき?

蚊帳がほしいんだけど、どれを選べば良いかわからなくて

蚊帳といえば麻!
だけど綿とはどう違うんだろう

蚊帳生地は、「麻や綿」といった天然素材から、「ナイロンやポリエステル」といった化学繊維までさまざまな種類があり、それぞれに異なる特徴があります。
この記事では、蚊帳生地の素材の特徴や違いについて詳しく説明します。

天然素材の蚊帳

蚊帳で使われる天然素材には、麻と綿、そして混紡されたものがあります。

麻や綿といった天然素材の蚊帳は、昔ながらの風合いや肌触りを楽しむことができ、特に麻はその独特なシャリ感が魅力です。

デメリットとしては化学繊維に比べて高価なことと、収納やお手入れなどがやや難しいことです。
天然素材の蚊帳は生地のタテ糸とヨコ糸を糊で固めてあるため、水洗いできません。

麻(ラミー/リネン)

麻は吸湿性と通気性に優れ、夏場でも快適に使えます。日本では一般的に「麻」と呼ばれていますが、実際には複数の種類があり、蚊帳生地としては特にラミー(芋麻)やリネン(亜麻)が使用されています。

麻独特のシャリ感と優雅な光沢、しっとりとした風合いは、化学繊維では得られない魅力です。

昔ながらの蚊帳の良さを味わいたいなら麻がもっとも適しています。

麻の種類

タテ糸・ヨコ糸ともに麻100%でできた「本麻」のほかに、綿やレーヨンを混紡した「両麻」「片麻(綿麻)」もあります。
麻の割合が増えるにつれて高価になります。

本麻生地 両麻生地 片麻(綿麻)生地
タテ糸 麻100% レーヨン70%,
麻30%
綿100%
ヨコ糸 麻100% レーヨン70%,
麻30%
レーヨン70%,
麻30%

天然素材の良さは吸湿性があること。
特に麻は、室内の湿度が高いと吸湿して、乾燥すると放湿します。健康にも良く、また日本の夏には一番適している素材です。
そのため、タテ糸、ヨコ糸ともに麻100%の「本麻」がもっとも涼しく感じます。

麻の特性と注意点

麻素材には、加工時に生じるスジや糸の節(フシ)といった自然な風合いが残ります。これらは製造工程で避けられないものですが、逆に天然素材ならではの味わいとも言えます。また、片麻(綿麻)生地は繊維のムラやフシが見られることもありますが、これも天然素材特有の特徴です。

使用時には、生地の表裏がないため、見た目がきれいな面を表として使うことがおすすめです。
また、リピート購入時には、染色時期や天候により微妙な色の違いが生じる場合があります。

綿

綿素材は、柔らかく肌に優しい特徴を持っており、快適な使用感があります。通気性も良いため、湿度が高い季節でも心地よく使用できます。

麻に比べて安価なのも嬉しいところです。

洗える素材の蚊帳

蚊帳で使われる「洗える素材」ではナイロンとポリエステルの2種類があります。
ナイロンとポリエステルは、どちらも軽くてシワになりにくい化学繊維です。
どちらも軽くて取り扱いがラクで、水洗いできるので清潔に使えます。

天然繊維の蚊帳に比べて安価なのも嬉しいところです。

ナイロン

ナイロンは非常に強度が強く、魚網や工業用歯車にも使用されるほどの耐久性を誇ります。ただし、分子が完全に安定していないため、日光に長時間さらされると黄変することがあります。そのため、主に室内用の蚊帳に用いられます。

軽量で扱いやすく、手洗い可能で清潔さを保ちやすいのも特徴です。

ポリエステル

ポリエステルは分子が安定しているため、日光にさらされても色あせや変色が少ないのが特徴です。主に屋外用の蚊帳として使用され、衣料品などにも広く使われています。

ナイロンと同様に手洗い可能で、取扱いも簡単です。収納時にはコンパクトにできるため、便利です。

結論

蚊帳生地は、天然素材である麻や綿、そして化学繊維であるナイロンやポリエステルといった、さまざまな種類があります。用途や好みに応じて素材を選び、快適な生活空間を楽しむことができます。

自然な風合いを楽しみたいなら麻や綿を、洗える手軽さを重視するならナイロンやポリエステルを選ぶと良いでしょう。

蚊帳選びに悩んだら

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